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官僚批判の愚

選挙の夏が始まりました。
民主党の大勝が既定事実のように言われていますが、民主党の政策やその実行可能性を細かく吟味することもなく、世の中の「空気」がそういう方向に流れてしまっているというのは危うい印象を持つのですが、山本七平氏が「空気の研究」で書いているように、一旦ある方向への「空気」が国民の間に形成されると、戦争遂行といった国家の運命を左右することでもさほど議論されることなく進んでいってしまうものなのです。

ここまで民主党への流れ=「空気」が形作られたのは、民主党の努力というよりも自民党の自壊と言ってもいいと思います。

わが国では立法権と行政権が完全に分かれている訳ではなく、国民から多数党に選ばれた与党の代表が政府を作り官僚を使いこなしていく議院内閣制というシステムを採用しています。

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真理はバリエーションの中に

私がいつも疑問に思うことの一つに「勝ち組と負け組」とか「成果主義はYESかNOか」といった二項対立の分類法があります。

新聞や雑誌・テレビなどのメディアにとっては「民営化賛成か反対か」「自民か民主か」等々、二項対立の議論にしてしまった方が分かりやすいのかも知れませんが、世の中の物事というのは、分かりやすく解決しようとすればするほど本質的な問題が置き去りにされてしまうように思うのです。

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おとぼけアリの重要性

アリの行列を見たことがありますよね。
小学生の頃、夏になるとアリの行列見たさに庭に菓子を放置し、一匹のアリがそれを見つけてから大行列ができるまでを飽きることなく見ていたことがありました。

池谷裕二氏の「単純な脳、複雑な『私』」という本に興味深い話が載っています。

アリはエサを見つけるとフェロモンを出し、エサの一部を口にくわえて巣に帰るのですが、帰る道筋にフェロモンが落ちていきます。
フェロモンは揮発性かつ誘引性があり、このフェロモンに導かれて、巣にいる他のアリたちが次々とエサのところに行くことで行列ができるのです。

基本的にアリはフェロモンに従って整然と行動する規律を持っているのですが、集団の中にはたまにとぼけたアリがいて、フェロモンとは全然違う方向にふらふらと歩いていってしまいます。
どの巣にもこんなとぼけたアリがいるのですが、進化の過程でなぜそんな非効率とも思えるアリが残ってしまったのかと言えば、そこには大きな理由があるのです。

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